不登校で悩んだ話しもこれが最後になります。
なぜ突然娘の不登校の話を書き綴ろうと思ったのか?
それはきっと今の娘が楽しそうに学校に通い、
高校生になった瞬間、すぐに自分でアルバイトを探して働いたりと、青春を謳歌している姿を見ていると、あの時の苦しさをみんなで乗り越えた事をキチンと言葉として残しておきたいと思ったから。
多分、この文章では端折りすぎで物足りないとは思いますが、それでも良いのです。
きっと、いつか、自分がもっともっと歳を取って、あの頃を振り返る時、この文章を読み返して記憶の蓋を開く事ができたら。
そして題名のスイッチの話。
私は人間誰しもの心の中に“サボり”と言う悪魔がいると思っております。
そしてその悪魔から逃れる術が言い訳なのかなと。
サボる時は言い訳する方がいいんですよ絶対に。
例えば、体調が悪いからとか、頭が痛いからとか、
身体がだるいとか、お腹が痛いとか、
本当になんでも良いので言い訳したら良い。
娘が不登校になった時、何度も何度も話合いました。
泣きながら必死に戦う娘と何度も何度も話合いました。
学校に行きたいのに行きたくない。
行きたくない理由がわからない。
毎回この行きたくない理由はないを繰り返すだけ。
ここから先はただの邪推かもしれません。
娘に直接聞いても恐らくこの答えは出てこないと思います。
でも、自分の考えだけで邪推すると、
初めはちょっとしたおサボりだったのではないかなと。
ちょっとおサボりで理由もなく休んでみた。
次の日学校に行きにくくなった。
これの繰り返し。
明日から本気出す。的なのり。
明日から本気出すは言い訳にはなってないのでダメなんですよね。
頭が痛いから休むなら、頭痛が治れば行けますし、
学校に行った時も頭が痛かったからと言う、ちゃんとした言い訳もできる。
でも、理由もないのに行かないを決行。
多分真面目な性格であればあるほど、言い訳をしない。
なんとなく学校に行きたくない。
不登校になって行く。
でも、そこでちゃんとした言い訳を見つけた瞬間、スイッチが入る。
これを解決したら行こう。
学校に行く理由ができる。
娘は恐らく、担任の先生のキツい言葉や叱責で少しずつ心が疲れていったのだと思います。
だから学校に行けなくなったけど、その理由は本人自身があまり理解していなかった。
娘を登校させようと担任の先生は必死なって動いてくれている。
もちろん、その頃は不登校を心配して優しく接してくれたかもしれません。
だからこそ余計にわからなくなる。
まだ9才の女の子でしたから、本当に整理がつかないまま不登校が続いてしまい、行けない理由がわからなくなってしまった。
ところがある時、もしかして先生が嫌いなのでは?と考える。
そして、大人が全力でそこにメスを入れた。
行けない理由も見つかり、行けない障壁は消えた。
その後、5年生、6年生と中学3年間は嘘のように不登校の時の面影も消え、元気に登校してくれました。
ま、最後のはあくまで邪推です。
理由はどうあれ、娘の不登校生活は終わりました。
でも、そう言った、ちょっとした言い訳を大人が作ってあげる事も時には必要なのではないのでしょうか?
もちろん嘘偽りは行けませんが、本当の理由がきっとどこかに隠されているのなら、その理由に導いてあげる事は必要かと思います。
そして不登校で悩む子ども達って、馬鹿正直な真面目な子が多くないですか?
多少サボっても平気です!ってな子はあまり居ないような気がします。
ま、学校の現場で働いている方なら色んなデータとか持ってるのでしょうが、我々にはわからない事だらけですから。
子どもさんが不登校になって悩んでいる人が、もし偶然このブログを読む事があったら、一つだけ言っておきたい。
周りに追い込まれないでください。
自分で追い込まないでください。
親が苦しむと子どもに伝わります。
ちゃんと子どもと向き合った上で不登校が続くなら、それは仕方がないと思います。
ほんの少しのきっかけで、パチンとスイッチが入るかも知れません。
だから、放置せずに向き合ってあげて欲しいです。
無理しない程度に。